小太郎の左腕

小太郎の左腕
最初から最後までみっちり詰まった面白さで、ぐわーーおもしれえーーとハイテンションで読み進めました 国同士の戦が素材だけど、書かれているのは主人公と周りの人たちの内面で、厳格な主従関係があったり見方同士で仲違いしたり敵同士の友情があったりで、それはその時代の武将特有の気質と本文中に何度も出てくるのだけれどにわかに信じがたかったりもします 最後の2章はまさかの展開で、ここで作者が書きたかったことと筋のブレなさを感じました
で、私ずっと和田竜さんって「わだりゅう」さんで見た目は地味な40のおじさんだと思ってたんですよ でも本当は「わだりょう」さんで、モード好きそうな眼鏡の青年でした ああ、びっくり オノさんも和田さんのご指名なのかしら
今のところ出てる3作全部戦国物なんだけど、今後も戦国専門なのかな? 和田さんが現代物を書くとどうなるんだろうね(なんて書くと熱烈なファンに「バカッ」って言われそうだけど)