イリヤ・カバコフ

まさかね、前置きで1日分使うとは思わなかったわけですよ
そういうわけで予定外に怒涛のイリヤ・カバコフ展レビューですが、イリヤ・カバコフは旧ソ連で活動後世界へステージを移していった挿絵画家なのですが、私が思っていたソ連のイメージとは繋がらないぐらいポップな色使いととんでもない発想、確かな絵の技術の持ち主でした ソ連時代は厳しい検閲が入るためものすごく統制された中、子供の教材なのかな?地質学や農作物を作る工程、歴史なんかの本の絵をかかれてました 固いイメージなんだけど色使いや枠の使い方、空のグラデーションの表現の仕方が個性的で、おわあ!とびっくりしました
それから後期は物語や詩のイラストをたくさん書かれているのだけれど、「巨人たちの長い一日」「風鈴草となんとか」「遠くと近く」っていう話の絵が特に好きだなーと思いました とても細かくてきれいで繊細 見ているとこっちも絵を描きたくなる楽しいイラストでした
PC加工してあるのか??ってぐらい美しいのだけど、凝視すると全部手作業なことがわかります(初期は雑っていうんじゃないけど書いた上から白い絵の具で塗りつぶしてあるのがたくさんありました)
カバコフのポスターがあったら欲しいなあ 部屋に貼ったらきっとステキ
印刷技術もあるんだろうけど、今のきれいな印刷物と違って素朴な仕上がりがまた良かったです